まもなく8月。収穫シーズンも本格化してきた頃ですが、
ナスの葉っぱに穴が空いていたり果実に食べ跡が付いていませんか?
もしかしたら「テントウムシダマシ」の仕業かもしれません。
本日は、ナス科やウリ科を育てている方に特に読んでもらいたい
「テントウムシダマシ」の生態や対策について解説します。
1. テントウムシダマシ類とは

テントウムシ科に属する葉食性の昆虫の一種。
主な種類に「ニジュウヤホシテントウ」「オオニジュウヤホシテントウ」などがあります。
成虫は体長7~8㎜ほど、地色が赤褐色で、背中の黒い模様が20個以上あるのが特徴です。
2. テントウムシダマシの生態
テントウムシダマシがよく発生する季節や野菜について解説します。
初夏から秋まで2~3回発生
成虫は春頃から活発に動きはじめ、特に7~8月にかけて頻繁に発生します。
ナス科・ウリ科の野菜に発生しやすい
テントウムシダマシは、ナス・トマト・ジャガイモなどナス科の野菜や、
キュウリ・カボチャなどウリ科の野菜を特に好み、
この野菜やその周辺に発生しやすい性質があります。
3. テントウムシダマシの被害
テントウムシダマシの被害を受けると野菜はどうなってしまうのでしょうか。
削り取るように葉を食べる

テントウムシダマシ(幼虫・成虫)は、葉を階段状になめるように食べてしまいます。削り取るような跡が特徴的です。
光合成ができず生育不良の原因に

食害部分は穴が空き、葉脈を残し食べつくしてしまいます。
このため葉で光合成ができなくなり、生育不良の原因になってしまいます。
葉だけでなく果実も食べる
テントウムシダマシは葉だけでなく果実も食べることがあります。
食害にあった果実は、葉と同じような特徴的な食べ跡が残ります。
4. テントウムシダマシが発生したら?
もしもテントウムシダマシが発生してしまったときの対策を解説します。
手で取るか葉をゆすって落として捕まえましょう
もしもテントウムシダマシを見つけたら早期対策が大切。なるべく早く捕まえることが大事です。
見つけたのが数匹ならば、可能なら手で取って捕まえるのが手っ取り早くて楽。
しかし手で取るのは…という方は、テントウムシダマシがいる葉っぱをゆすってみてください。
簡単に落ちるので捕まえ駆除しましょう。
防虫用薬剤を散布する
テントウムシダマシ類に対する登録薬剤はありません。
しかし薬剤には弱いので、アブラムシ類などほかの害虫を対象とした薬剤が散布されていると、
テントウムシダマシの発生を抑えることができます。
5. 「テントウムシ」は捕らないで

テントウムシはアブラムシを食べてくれる
見た目がそっくりな「テントウムシ」と「テントウムシダマシ」。
しかし「テントウムシ」には、家庭菜園の天敵であるアブラムシ類を食べてくれる種類が多いのをご存知ですか?
そのため、間違って「テントウムシ」を捕まえないようにしましょう。
背中の模様の数で区別できる

「テントウムシ」と「テントウムシダマシ」。実は背中の模様の数で区別することできます。
背中の模様が10個以下なら「テントウムシ」、20個以上なら「テントウムシダマシ」。
見つけたら慌てず、まずは背中の模様の数を数えてみましょう。
6. 「テントウムシダマシ」に気を付けよう
家庭菜園で見かける虫の中でも特に発生率が高いのが「テントウムシダマシ」。
特にこの夏ナスやトマトを育てている方は、毎日の水やりの際、
葉の表だけでなく裏面までよくチェックするようにしましょう。
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