暖かくなり家庭菜園シーズンも本番を迎える4月。
家庭菜園の天敵、「虫」たちもいよいよ活動を本格的にスタートし始めます。
どのような虫がどんな野菜に被害を与えるのでしょうか。
本日は家庭菜園で特に発生率の高い害虫と対策をご紹介。
発生しやすい時期や野菜を知っておくことで事前に対策が打てますよ!
1. アブラムシ
主な発生時期
4月~10月
付きやすい野菜
いちご、きゅうり、小松菜、トマト、なす 等
アブラムシとは?
アブラムシはカメムシの仲間です。
よく見られるのは、白色で粉をふいたように見える「ダイコンアブラムシ」、暗緑色でやや粉っぽい「ニセダイコンアブラムシ」、淡緑色または赤褐色で透明感のある「モモアカアブラムシ」の3種類です。
被害
葉の裏に1~2㎜くらいの虫がたくさん群がって葉の汁を吸い、葉が黄色くなって、枯れることもあります。
汁を吸うときにウイルス病を媒介し、ウイルス病にかかると葉の色がまだらに白く抜けたり、葉の元気がなくなったり縮んだりします。
対処方法
毎日よく観察して見つけたらすぐに割りばし等で除去しましょう。
風通しのよい場所でプランターの近くにアルミ箔を敷くと発生を軽減できます。
2. カメムシ
主な発生時期
5月~11月
春から秋まで2~3回発生を繰り返し、特に7~9月に多く発生します。飛ぶ力が強く、遠方からも侵入してきます。
付きやすい野菜
豆類、柑橘類 等
カメムシとは?
カメムシはアブラムシの仲間です。
特に枝豆に発生することが多く、種類によって背中に様々な模様が描かれています。
被害
花が終わって莢ができるころに汁が吸われ、莢の生長が止まって落下してしまいます。
豆の肥大が始まってから汁が吸われた場合は、不規則にゆがんだ豆や一部が褐色に変色した豆ができます。
対処方法
毎日よく観察して見つけたらすぐに割りばし等で除去しましょう。
莢ができる前に防虫ネットをかぶせて虫の侵入を防ぐのも効果的です。
3. テントウムシダマシ
主な発生時期
5月~10月
初夏から秋まで2~3回発生し、特に7~8月に多く発生します。
付きやすい野菜
トマト、なす、ピーマン、じゃがいも、インゲン 等
テントウムシダマシとは?
テントウムシダマシはカブトムシの仲間。
成虫・幼虫が野菜に被害を与えます。
成虫は体長7~8㎜、地色が赤褐色で、丸く黒い模様がたくさんあります。
幼虫は白っぽいタワシ状の虫で、老齢幼虫の体長はおよそ6㎜です。
被害
成虫・幼虫が葉を階段状になめるように食べ、その部分は穴があいてしまいます。
被害を受けた葉は網目状になるのが特徴です。
対処方法
毎日よく観察して見つけたらすぐに割りばし等で除去しましょう。
テントウムシダマシは薬剤に弱い性質を持つので、アブラムシ類などほかの害虫を対象とした薬剤が散布されていると発生は少なくなります。
4. ヨトウムシ
主な発生時期
5月~11月
西日本・東日本では4~6月と8~11月の2回発生し、北日本では6~9月に2回発生します。
付きやすい野菜
キャベツ、白菜、ブロッコリー、枝豆、大根、ほうれん草、なす、いちご 等
ヨトウムシとは?
ヨトウムシは蛾の仲間で、野菜に被害を与えるのは幼虫です。
卵からかえったばかりのときは体長5㎜ほどで、体長4cmまで成長します。体色は緑色・褐色・黒色などさまざまです。
被害
成虫が数10~数100個の卵を塊で産み、卵からかえったばかりの幼虫が集団で葉裏をなめるように食べ、その部分が白っぽくなります。
その後大きくなった幼虫はあちこちに散らばり、葉を食べてボロボロにしてしまいます。
葉の表を残し裏のみを食べるため、被害に合った葉は半透明になり葉全体がスカスカになります。
対処方法
幼虫の集団や被害にあった葉を見つけたら、葉っぱごと切り取って処分しましょう。
5. ハダニ
主な発生時期
5月~10月
繁殖スピードが高く梅雨明け以降特に活発になり、春から秋まで10回以上発生することもあります。
付きやすい野菜
いちご、枝豆、オクラ、きゅうり、ピーマン、しそ、トマト 等
ハダニとは?
ハダニはダニやクモの仲間です。
虫の体長は0.5~1㎜ほどでアズキのような形をしています。
被害
葉の裏に発生して汁を吸い、被害を受けた葉は白い小さな斑点がついたり、緑色から擦れた白色に変色します。
対処方法
湿気を苦手とするので、ときどき葉の裏に霧吹きをかけると発生を軽減することができます。
また、ハダニ類は雑草を餌とするため、プランター回りの雑草を取り除くのも対処方法のひとつです。
6. ナメクジ
主な発生時期
4月~6月、9月~11月
降雨量の多い時期に特に多く発生します。
付きやすい野菜
いちご、なす、白菜、レタス、キャベツ等
ナメクジとは?
ナメクジはカタツムリの仲間です。
湿気が多く、やわらかい植物や落ち葉、生ごみなどがある所に多く発生します。
被害
キャベツの結球内部や葉を食べ穴をあけてしまいます。
這ったあとには光沢のある筋が残ります。
対処方法
夜間に活動が活発になるので、昼間はもちろん夜間(20時以降)にプランター周辺や葉裏をチェックしましょう。
多湿状態を好むので、プランター同士の距離をあけ風通しをよくしましょう。
バナナの皮を使った対処方法も便利です。夕方にバナナの皮をナメクジのいそうな場所に置き誘い出します。
その後2~3時間そのまま置いた後にまとめて捕獲します。
ナメクジが食べている皮ごとビニール袋などに入れて処分するだけなので、手間がかかりません。
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