コーヒーの木の育て方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
コーヒーの木をプランターで栽培するには苗木の植えつけから収穫まで7つのステップを押さえましょう。
1. コーヒーの木ってどんな植物?
コーヒーの木(コーヒーノキ)とは、エチオピア原産のアカネ科コーヒーノキ属に属する常緑樹のこと。
赤道を中心とした南北回帰線の間の熱帯地域が主な栽培地域で、世界約60カ国で栽培されています。
収穫した赤い果実に入っている2つのマメ(種子)を乾燥させて焙煎すると、お馴染みのコーヒー豆になるんです。
自家製のコーヒー豆からつくるコーヒーは、市販とは違う格別の味わい。
艶のある葉は美しく、観葉植物としても人気です。
コーヒーの木の種類
コーヒーの味や香りはマメ(種子)が実る木の種類によって決まります。
コーヒーの木は野生種を含めて30種類ほどありますが、
主にコーヒーの原料として栽培されているのは、アラビカ種とロブスタ種の2種類。
そのうち、高品質とされるコーヒー生産量の7~8割はアラビカ種が占めています。
アラビカ種はロブスタ種に比べて香りがよく、キレとコクがあり、カフェインが少ないのが特長です。
コンパクトな樹形に育つ品種「リサ(R) アラビカ」がおすすめ
日常の管理さえしっかりしていれば、比較的栽培は容易なので、初心者さんにもぴったりの品種です。
上手に育てれば3~5年で結実し、春先にチェリーと呼ばれる完熟した赤い実を収穫できます。
この実の中に入っている2つのマメ(種子)が、おいしいコーヒーの豆に。
甘みとコクに加え、かすかに酸味のあるすっきりした飲み口が魅力です。
花の香りも楽しめる
コーヒーの木は春~夏にかけて白くて小さい花を咲かせます。
開花期間はおよそ2~3日と非常に短く、ジャスミンのような爽やかな香りを楽しめるでしょう。
2. コーヒーの木を育てる時期や環境
季節によって、管理の仕方が異なります。
寒さに弱いので、冬場は室内で栽培を。
鮮やかな緑色で光沢のあるコーヒーの木の葉は冬でも色あせないので、
室内を彩る観葉植物として活躍してくれますよ。
春~秋は半日陰、冬は屋内で育てます
コーヒーの木は強い日差しが苦手なので、育てる場所は午前だけ日が当たる半日蔭がおすすめです。
直射日光を嫌うので、夏場の日差しに要注意。
また、生育適温は15~25度と寒さに弱く、冬は霜に当てないように、鉢底皿を敷いて室内へ移動させましょう。
3. コーヒーの木のプランター栽培に必要なもの
・コーヒーの木の苗木
・プランター
・培養土(15L)
・肥料
・マルチング材
・ジョウロ
・剪定ハサミ
・鉢底皿(直径30cm以上)
4. コーヒーの木の育て方|7つのステップ
コーヒーの木の育て方を7つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「コーヒーの木 スターターセット」を使って、
コーヒーの木の育て方をご紹介します。
コーヒーの木の育て方|①土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、
軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
3袋分(計15L)のUETE SOIL PACKに対して750mlの水をたっぷりと含ませて、
プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。
コーヒーの木の育て方|②苗木の植えつけ
植え付けの適期は5~7月。
プランターの中心にくぼみをひとつ作り、コーヒーの木の苗木を植えつけます。
植えつけ後は苗が倒れないよう土寄せをしましょう。
コーヒーの木の育て方|③マルチング
植えつけたら、マルチング材(UETEの「コーヒーの木 スターターセット」では『ひのき木綿』を使用)で
地表部を覆い、たっぷりと水をあげます。
このとき、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
コーヒーの木の育て方|④水やり
コーヒーの木を育てはじめたら、毎日土の状態をチェックしましょう。
土の表面が乾いていたらプランターの底から水が出てくるくらいたっぷりと水やりを。
ただし冬の間は週1回でOKです。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利です。
コーヒーの木の育て方|⑤剪定
コーヒーの木は無理に剪定をする必要はありません。
日当たりを邪魔する枝や病害虫が発生した枝を見つけたら、枝の根元の部分をハサミで切りましょう。
コーヒーの木の育て方|⑥肥料(追肥)
株元に、必要養分を追加で与える「追肥(ついひ)」をします。
苗木を植え付けた年の10月、翌年の4月、10月に肥料を与えましょう。
肥料の量の目安は、UETEがお届けする肥料袋(各15g)を追肥1回につき1袋。
コーヒーの木の育て方|⑦収穫
コーヒーの木の植え付けから収穫までの目安は2~3年です。
※年数はUETEの「コーヒーの木 スターターセット」の場合。
苗木の大きさや育てはじめる時期によって年数は異なります。
春から初夏にかけて、葉の付け根に白い小花がまとまって咲いたら収穫期を迎えた合図。
開花後、半年~9カ月ほど経つと緑色で球形の小さな果実をつけ、半年ほどで果径1~1.5cmになり、
冬から初春にかけて果実が緑色から濃いチェリーレッド色に色づきます。
そして3~4月、果実が十分に赤く熟したら、手で摘み取って収穫します。
5. コーヒーの木の栽培で注意すべき病気や害虫
コーヒーの木の栽培にあたって注意すべき病気や害虫について説明します。
コーヒーの木に病害虫を寄せつけないためには、株を丈夫に育てることが第一です。
多湿と株が過密状態になることを避けて、こまめに苗木の様子を確認してあげましょう。
病気
コーヒーの木はうどんこ病やすす病、炭疽(たんそ)病に注意。
いずれも葉や茎を侵すカビ性の病気です。
害虫
コーヒーの木の栽培を悩ませる害虫にはカイガラムシやアブラムシ、ヨトウムシが挙げられます。
カイガラムシは年間を通して発生し、成虫は見つけ次第ハブラシなどでこすり落とすのが確実です。
また、大量に発生してしまった葉や枝は切り取って処分します。幼虫は6~7月に葉や枝につきはじめるので、
薬剤で防除する手も有効です。
6. 自家製コーヒー豆でつくる!おいしいコーヒーの淹れ方
自宅で育てたコーヒーの果実を収穫したら、いよいよ本題。
自家製コーヒー豆を挽いておいしいコーヒーを淹れましょう。
ここでは簡単に、おいしいコーヒーの淹れ方をご紹介します。
〈STEP1〉マメの取り出し・乾燥
収獲したら、果皮と果肉を取り除いて中の種子を取り出し、水洗いします。
水洗い後は5~10日ほど天日干しで乾燥を。
ここまでの状態で、生豆は15度程度の冷暗所で長期保存が可能です。
〈STEP2〉自家焙煎
少量の豆しか使わない自宅の焙煎にはフライパンが便利です。
フライパンを揺らしながら弱火で10~15分、よく転がしながら豆を煎り、生豆の水分を抜きましょう。
パチパチと音がして、好みの色に煎り上がったら火を止めます。
煎り方は浅煎り、中煎り、深煎りなどお好みで。
〈STEP3〉豆を挽く
市販のコーヒーミルで豆を挽きます。
コーヒーミルがなければ、すり鉢やフードプロセッサーでもOK。
保管する場合、豆は酸化しやすいので密閉容器に入れて冷凍庫へ。
〈STEP4〉抽出
市販のコーヒーメーカーやペーパーフィルターでコーヒーを抽出します。
コーヒー1杯につき豆の量は10~12gが目安。
ペーパードリップの場合、湯温は85℃で30秒間しっかり蒸らすのがコツ。
おいしい煎れたての自家焙煎コーヒーを召し上がれ。
コーヒーの木を上手に育てておいしく収穫しよう!
家庭菜園でコーヒーの木を育てるおもしろさは、
自分で育てたコーヒーの木の実を新鮮なうちに自分で収穫して淹れたてのコーヒーを味わえる瞬間にあるでしょう。
苗木から育てて、成長を見守ることで、
コーヒー豆がどんな風に育っていくのかを知ることができるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。
初めてコーヒーの木を育てるならUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、ベランダなど育てる場所さえあれば
誰でも簡単にコーヒーの木の家庭菜園を始められる「コーヒーの木 スターターセット」を販売中。
UETEがお届けする「リサ(R) アラビカ」は、プランター栽培で人気のアラビカ種。
やわらかい上品な香りが特長で、かすかな酸味やすっきりとした飲み口が魅力です。
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育て方に迷ったらお気軽にご質問ください
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当サイトのCONTACTやInstagram(@uete.jp)からお気軽にご質問ください。
UETEといっしょに、おいしいコーヒーの実が収穫できますように。
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