大根をプランターで育てるなら、通常よりも小さなサイズで収穫できる「ミニ大根」がおすすめです。
今回の記事ではミニ大根の育て方について、
種まきから収穫まで6つのステップで初心者さんにもわかりやすく解説します。
病気や害虫の対策や、栽培中につまずきがちなよくある質問もまとめました。
おいしいミニ大根を収穫するための参考になりますように。
1. ミニ大根ってどんな野菜?
大根はアブラナ科ダイコン属の根菜(こんさい)で、古くから日本人に馴染みのある野菜です。
ビタミンCが多く、栄養素として鉄分や食物繊維も含んでいます。
葉っぱはカロテンやビタミンB・C・D・E、たんぱく質を多く含み、
根も葉も余すことなく漬物から煮物や炒め物など、さまざまな大根レシピをお楽しみください。
プランター栽培と相性の良いミニ大根は、大根の中でも小さめサイズで収穫できる品種の総称です。
上手に作るには、季節にあった品種を選ぶことがポイント。
料理で使い切りやすいサイズ感であることも嬉しいポイントです。
2. ミニ大根をプランターで育てる時期や環境
ミニ大根の生育適温は15~20度と、冷涼な気候を好みます。
ここでは、ミニ大根を育てはじめるにあたって把握しておきたいスケジュールや栽培環境についてまとめました。
ミニ大根の栽培カレンダー
ベランダなど日当たりの良い場所で育てます
ミニ大根を元気よく育てるコツはおひさまによく当てること。
植物は光合成により葉が大きく育つので、日光と水と酸素のバランスを上手にとることが大切です。
まっすぐ育つよう土づくりに気を遣おう
ミニ大根の栽培は土づくりが大事。
土の中で大きくなる根っこが主役の根菜なので、根が健やかにまっすぐ育つように、
土はやわらかくふっくらとした質の良いものを使いましょう。
葉を食べにくる害虫に注意
ミニ大根の葉は虫が大好き。
毎日葉の裏面までチェックして、葉に穴があいていたり、虫がくっついていないか観察するクセをつけましょう。
3. ミニ大根のプランター栽培に必要なもの
- ミニ大根の種
- プランター
- 培養土(10L)
- 肥料
- ジョウロ
4. ミニ大根のプランター栽培の方法|6つのステップ
ミニ大根のプランター栽培の方法を6つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「ミニ大根 スターターセット」を使って、
ミニ大根の育て方をご紹介します。
ミニ大根のプランター栽培の方法|①土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、
軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
2袋分(計10L)のUETE SOIL PACKに対して500mlの水をたっぷりと含ませて、
プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。
ミニ大根の育て方|②種まき
土の用意が整ったら、ミニ大根の種をまきましょう。
土の気温が下がりすぎないように、数日間は天気の良い日が続く日に種まきをすると良いでしょう。
プランターの中央に指で深さ1cm程の穴を5つつくり、1粒ずつ種まきします。
種まき後は種に土を薄くかぶせて水やりを。
勢いよく水をあげてしまうと、まいた種が流れ出てしまうのでやさしく水をあげてくださいね。
このとき、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
ミニ大根の発芽適温は15~30℃。発芽適温が守られていれば、5~7日ほどで芽がでます。
防虫ネットを張れば害虫対策に!
自然農法で育てる場合は、種をまいた後に防虫ネットをかぶせて害虫対策を始めましょう。
冬を除く全ての時期で虫には要注意!
ミニ大根のプランター栽培の方法|③水やり
ミニ大根を育てはじめたら、毎日、土の状態をチェックしましょう。
種が発芽するまでは土が乾かないように注意しますが、発芽し終わった頃から徐々に水やりの量を減らしていきます。
発芽後は、表土が乾いたら水やりをします。
プランターの底から溢れるくらいにたっぷりとお水をあげてくださいね。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利ですよ。
ミニ大根のプランター栽培の方法|④間引き
家庭菜園では種まきを経て芽がでてきたら、重なりあった株を取り除きます。
この作業を間引きと言います。
間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。
ミニ大根の間引きは2回
1回目は、双葉が出たころに元気な3本を残して残りの2本を間引きします。
2回目は、本葉が3~4枚のころに元気な1本を残して他はすべて間引きします。
間引き後は、株がぐらつかないように株元に土寄せを。
ミニ大根のプランター栽培の方法|⑤肥料(追肥)
土寄せ後は株元に、必要養分を追加で与える「追肥(ついひ)」をします。
ミニ大根の根はタネまきから約1カ月は縦に伸び、その後、根の皮が剥離して中心から横に肥大していきます。
このタイミングで追肥をすることで、根の肥大を促すことができます。
ミニ大根の追肥のタイミングは2回
2回目の間引きの後と、根の白い部分が土から見えはじめたときの計2回、株元に追肥をしましょう。
肥料の量の目安
UETEがお届けする肥料袋の場合は、追肥1回につき1袋(15g)です。
※UETEがお届けする肥料3袋のうち、残りの1袋は予備です。
追肥後に見える白カビのようなものは「酵母菌」です。
追肥後、土の表面に白カビのようなものが発生する場合があります。
これは肥料に含まれる「酵母菌」というものです。
スターターセットに付属の肥料が有機肥料のため、暖かくなるとこの酵母菌がつきやすくなりますが、
害は全くありません。
見た目が気になる場合は、5cm程度土を掘り起こして土中に肥料を入れてください。
ミニ大根のプランター栽培の方法|⑥収穫
ミニ大根の葉全体が横に垂れ下がってきたら収穫の合図です。
根元を両手で持ち、勢いよく引き抜きましょう。
特に、春の栽培の場合、収穫適期に収穫し終えるようにしてください。
収穫時期には暖かい気候になっていることから、
ス入りの発生や軟腐病といった病気の発生につながりかねないためです。
5. ミニ大根のプランター栽培で注意すべき病気や害虫
ミニ大根のプランター栽培で注意すべき病気や害虫について解説します。
病気
ミニ大根の代表的な病気は、黒斑細菌病、軟腐病、モザイク病、べと病など。
しっかりと予防・対策をしなけれ根も葉も病気にかかってしまうので、
病気の種類や原因を知り、適切に対処しましょう。
害虫
ミニ大根の害虫にはアオムシやアブラムシ、ヨトウムシなどが挙げられます。
毎日こまめに葉の表裏をチェックするのが、害虫を寄せ付けないコツ。
見つけたらすぐに割りばしで駆除するか、勢いよくホースなどで水をかけて洗い落としましょう。
6. ミニ大根のプランター栽培に関するよくある質問
ミニ大根の育て方に関するよくある質問をまとめました。
Q. 春にミニ大根を育てていたところ、トウ立ち(抽苔)してしまいます。
何が原因でしょうか?
A. 種まき後に低温が一定期間続いたためです。
大根やカブは、種まき後に低温(マイナス1~12度の範囲)に一定期間当たると「トウ立ち」しやすくなります。
トウ立ちすると、根が太らず花が咲いてしまうので避けなければいけない現象です。
対策としては、気温が低い時期に早まって種まきをしないように注意すること。
また、トウ立ちしにくい「三太郎」などの品種を最初から選んで育てましょう。
Q. 育てている大根の地際部が腐ったようになって悪臭も出ています。
何の病気でしょうか?
A. 軟腐病(なんぷびょう)という細菌による病気です。
高温で土壌湿度が高かったり、密植や肥料のあげすぎでも発生しやすくなります。
病原となる細菌は、土壌中で長期間生存する土壌伝染性のやっかいな存在。
風雨や潅水時の泥はねによって、地際部や下位葉の傷口、害虫の食害痕などから感染します。
幼苗期に発生した場合、
地際部が水浸状に、葉柄はゆでたようになり、葉は黄色くしおれてまもなく枯れてしまいます。
株の生育が進んでいた場合、
地際部が水浸状に腐敗して下方へ進み、根の中心部から腐敗してドロドロとなり悪臭を放ちます。
軟腐病は発病してしまうと有効な防除対策はありません。
排水をよくして、肥料のあげすぎに気を付けて予防に努めましょう。
Q. 収穫した大根がス入りだったのですが、どうしたらスが入らず収穫できますか?
A. 収穫適期に収穫するよう努めましょう。
大根のス入りは一種の老化現象です。
スが入った大根は味も食感も落ちてしまいます。
肥料のあげすぎや加湿によって、根が生長する速さに葉の光合成が追いつかなくなると
根に十分な養分が補充されなくなり、根の一部の組織が老化することにてス入りとなります。
中でも、収穫の遅れが最も大きな要因になるので適期収穫に努めましょう。
正常に育った大根であっても、収穫が遅れるとスが入ってしまうことがあるので気をつけます。
Q. 収穫した大根を食べたところ、辛いです。
辛みの少ない大根を作るポイントは何でしょうか?
A. 有機質を十分に施し、ふかふかの土づくりを心掛けましょう。
大根の辛みの原因物質は、イソチオシアネートです。
大根にはグルコシノレートという成分があり、
すりおろして細胞が破壊されると酵素が働き、イソチオシアネートが生成されるのです。
1本の大根でも上と下では辛さに10倍以上ともいわれる差があり、
しっぽの方が辛み成分が多いため、辛い大根おろしを好む人はしっぽの先を手早くすりおろすのがよいとされます。
辛みの少ない大根を作るポイントとして、土づくりが挙げられます。
大根が土の中に潜り生長していくにあたって、
土がやわらかくストレスなく大きく生長できるふかふかの土づくりを目指しましょう。
ミニ大根を上手に育てておいしく収穫しよう!
家庭菜園でミニ大根を育てるおもしろさは、
種から育てたミニ大根を新鮮なうちに自分で収穫して採れたてのおいしさを体感するところにあるでしょう。
種から育てて、成長を見守ることで、
普段口にしている野菜がどんな風に育っていくのかを知ることができるのは、
家庭菜園ならではの醍醐味です。
初めてミニ大根を育てるならUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、
ベランダなど育てる場所さえあれば誰でも簡単にミニ大根の家庭菜園を始められる「ミニ大根 スターターセット」を販売中。
UETEがお届けする「三太郎(さんたろう)」という品種は、
作りやすさとおいしさを追求した家庭菜園初心者さん向きのミニ大根です。
トウ立ちとス入りが極めて遅く、秋から初夏まで幅広く栽培できます。
肉質は緻密で純白。調理の味がしみ込みやすくおいしいです。
家庭菜園のある心地よい暮らしをUETEではじめてみませんか?
育て方に迷ったらお気軽にご質問ください
ミニ大根の育て方について、わからないことが出てきましたら
当サイトのCONTACTやInstagram(@uete.jp)からお気軽にご質問くださいね。
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