秋冬野菜をプランターで育てよう!連作障害を防ぐ5つの方法

9月もまもなく中旬。夏野菜を片付け終え、そろそろ秋冬野菜の準備に取り掛かるころでしょうか。
でも何も考えず、そのまま次の野菜の種まきをしてしまうと、せっかく育てた野菜が、思ったように育たなかったり、病気になったりしてしまうかも。

それはもしかしたら、「連作障害」が原因かもしれません。

この記事では、プランター栽培で連作障害を防ぐための具体的な方法を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、秋冬野菜の栽培の参考にしてくださいね。

1. 連作障害(れんさくしょうがい)とは


連作障害とは、同じ種類の植物を同じ場所で続けて栽培すると、土の中の栄養が偏ったり、病気や虫が増えやすくなったりして、植物がうまく育たなくなる現象のことです。

例えば、トマトを毎年同じプランターで育てていると、トマトに必要な栄養が不足したり、トマトの病気の原因となる菌が増えたりして、次の年にトマトを植えても、うまく育たないことがあります。


2. 連作障害が起こる原因


連作障害が起こる主な原因は、以下の通りです。


土の中の栄養バランスが崩れる

同じ種類の植物を続けて育てると、その植物に必要な栄養が偏ってしまい、他の植物に必要な栄養が不足することがあります。


病害虫が増える

同じ種類の植物を続けて育てると、その植物に寄生する病害虫が増えやすくなります。


プランター栽培でも連作障害は発生する

プランター栽培の場合、土の量が限られているため、畑に比べて連作障害が起こりやすいと言われています。

3. 連作障害が及ぼす影響


連作障害によって、大切に育てている野菜に次のような影響が出てしまう可能性があります。


生育不良

新しい葉が出にくくなったり、茎が細くなったりして、植物全体の成長が遅れてしまいます。
また、土の中の病害虫が増えたり、土壌が硬くなったりすることで、根がうまく張れず、植物に必要な水分や養分を十分に吸収できなくなります。


収穫量の減少

花が咲いても実がつかなかったり、実が小さく育ったりすることがあります。
そのほか、実を付ける力が弱まり、葉や茎ばかり茂ってしまうことも。


品質の低下

果実の味が薄くなったり、野菜の香りが弱くなったりすることがあるほか、葉に斑点が出たり、形が歪んだりすることがあります。


病害虫の発生

同じ種類の植物を続けて栽培することで、その植物に寄生する病害虫が増えやすくなります。
また、植物が弱っているため、病気にかかりやすくなります。


4. プランターで連作障害を防ぐ方法5選


では、連作障害を防ぐにはどのような対策をすればいいのでしょうか?主な対策方法を5つご紹介します。


輪作(りんさく)をしよう!

輪作とは、同じ種類の植物を同じ場所に続けて植えずに、違う種類の植物を順番に植えることです。
例えば、トマトを植えた場所に、次はレタスを植える、といった具合です。


なぜ輪作が効果的なの?

同じ種類の植物が好む栄養素は異なります。そのため、違う種類の植物を順番に植えることで、土壌の栄養バランスが崩れるのを防ぐことができます。
病害虫も植物の種類によって好みが異なるため、輪作をすることで、特定の病害虫が増えるのを防ぐことができます。


土壌をリフレッシュ!

植え替えの度に、プランターの土を新しい土に替えることで、古い土に溜まった病害虫や病原菌を取り除くことができます。
さらに、堆肥や腐葉土には、植物に必要な栄養がたくさん含まれています。これらを混ぜ込むことで、土壌を豊かにすることができます。


病害虫に気をつけよう!

植物の葉や茎をよく観察し、病害虫を見つけたら、早めに駆除しましょう。
必要であれば、殺菌剤や殺虫剤を使用することもできます。ただし、使用方法をよく読んで、安全に使いましょう。


病害虫に強い品種を選ぼう!

病害虫に強い品種を選ぶことで、連作障害のリスクを減らすことができます。


違う科の野菜を植えよう!

ナス科: トマト、ナス、ピーマンなど
マメ科: インゲン、枝豆など
ウリ科: キュウリ、カボチャなど
キク科: レタス、菊など
これらの科の野菜を、ローテーションで植えるようにしましょう。


5. 秋の家庭菜園で連作障害を防ぐには?


秋は、涼しくなり、野菜作りが楽しい季節です。
しかし、秋に野菜を育てる際にも、連作障害に注意する必要があります。


秋に栽培しやすい野菜と連作障害

秋に栽培しやすい野菜としては、レタス、白菜、大根、ほうれん草などが挙げられます。
これらの野菜を育てる際にも、同じ科の野菜を続けて植えたり、同じ場所に同じ種類の野菜を続けて植えたりしないように注意しましょう。

ナス科: トマト、ナス、ピーマンなど
アブラナ科: キャベツ、ブロッコリー、大根など
キク科: レタス、菊など

例えば、夏にトマトを育てたプランターに、秋にはレタスを植える、といったように、違う科の野菜を順番に植えるようにしましょう。


秋の土作りも大切!

秋に野菜を植える前に、土作りをすることも大切です。
病害虫が潜んでいる可能性があるため、古い土はできるだけ捨ててしまいましょう。

また、新しい培養土に交換することで、土壌をリフレッシュできますし、堆肥や腐葉土を混ぜ込むことで、土壌を豊かにすることができます。


6. まとめ

同じ種類の野菜を同じ場所で育てることで起きる「連作障害」が起こると、土の中の栄養バランスが崩れたり病害虫が発生したりと、野菜がうまく育たなくなってしまいます。

同じ種類の野菜を続けて同じ場所で育てない、どうしてもその場所で育てたいときは新しい土を使うなどで連作障害は防ぐことができます。

この記事を参考に色々な野菜を育てて、楽しい家庭菜園ライフを送りましょう!

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