プランター栽培は、ベランダや庭など、限られたスペースでも手軽に家庭菜園を楽しめる人気の栽培方法です。
土に触れ、野菜が育つ過程を観察することで、日々の暮らしに潤いを与えることができます。
この記事では、プランター栽培の基礎知識を初心者の方にもわかりやすく解説します。
野菜作りに挑戦してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. プランター栽培のメリット・デメリット
プランター栽培の魅力は、なんといってもその手軽さ。
畑と比べて場所も時間も取らず、必要な道具と場所を用意するだけで気軽に始められます。
メリット① 場所を選ばない
ベランダ、庭、室内など、日当たりさえ確保できれば、場所を選ばずに栽培できます。
メリット② 移動できる
日当たりや気温に合わせてプランターを移動できるため、植物に合った環境を作ることができます。
また、急な大雨や台風時も屋内へ避難することができるのも魅力。
メリット③ 初心者でもはじめやすい
大きな畑がなくてもはじめられるプランター栽培なら、初心者でも気軽に始めることができます。
メリット④ おしゃれなプランターならインテリアとしても楽しめる
ホームセンターや園芸店に行くと色々なデザインのプランターが売っています。
ご自宅のインテリアに合わせて選ぶと、家庭菜園をはじめるのもなんだか楽しくなりますよね。
メリット⑤ コンパクトに楽しめる
限られたスペースでも、野菜や果樹まで様々な種類の植物を栽培できます。
また、下記のようなデメリットもあります。
デメリット① 水やりの頻度が高い
プランターだと入れる土の量が少ないため、畑よりも頻繁な水やりが必要です。
デメリット② 根詰まりを起こしやすい
プランターのサイズが小さいと、根が張るスペースが限られ、根詰まりを起こす可能性があります。
2. プランター栽培の準備
2-1. プランターの選び方
プランターの素材は、プラスチック、陶器、木製、不織布などがあります。
育てる野菜、プランターを置く場所やデザインなどから選びましょう。
プラスチック
軽くて持ち運びがしやすく、何より値段が手頃なのが嬉しいポイント。
カラーやデザインも豊富で、いろいろなお店で取り扱いしています。
一方で、底穴以外で風を通す穴がないため、通気性に弱く、土中の温度が上がったり蒸れやすくなるデメリットも。
素焼き
表面に無数の小さな穴が空いており、通気性と排水性にとても優れているプランター。
値段が高く重くて持ち運びに不便、割れやすいなどのデメリットもあります。
木製
どんなインテリアにも自然に合う見た目が一番の特徴。
通気性にも優れており、植物を病害虫の発生から守ってくれます。
しかし木材は水分や紫外線の影響で劣化が起こりやすく、色あせやカビの発生などが起こりやすくなります。
不織布
丈夫なだけでなく軽くて持ち運びがしやすく、不要な時はたたんでしまっておける優れもの!
見た目がちょっと無機質で寂しいですが、通気性や排水性に優れており、根っこが呼吸をしやすい環境を整えてくれることから、野菜がおいしく育ちます。
2-2. 培養土の選び方
植物が元気に育つように数種類の土や肥料をブレンドしたものを「培養土」と言います。
ホームセンターや園芸店ではいろいろな種類の培養土が売っています。
野菜の種類やプランターのサイズに合わせて、適切な培養土を選びましょう。
培養土には何がブレンドされているの?
培養土ひとつとっても、育てる植物やメーカーによりブレンド配合はさまざま。
保水性に優れた「ピートモス」、軽くて保水性と通気性に優れた「バーミキュライト」など…
こちらの記事で詳しく解説しています。
種から育てる野菜用培養土の特徴
育苗箱やセルトレイ、ポットやプランターに直接種まきするため、なるべく粒子が細かく揃ったものを使用すると発芽が揃いやすくなります。
最近では、ピートモスとバーミキュライトを使用した培養土が多く見られます。
苗から育てる野菜用培養土の特徴
使用する土の量が多いため、根腐れが起こりにくい排水性に優れた培養土が必要となります。
種まき用と違ってやや粗めの原料(鹿沼土、赤玉土)を使用している場合が多くあります。
2-3. その他のアイテム
水やりに使うジョウロ、土を混ぜたり苗の植え付けに使うスコップ、野菜がおいしくなるよう手助けしてくれる肥料など。
3. 野菜の選び方
育てる季節や場所、難易度などで何を育てたいか決めましょう。
家庭菜園がはじめての方には、栽培が難しくない初心者向けの野菜を選ぶといいですよ。
3-1. 初心者におすすめの野菜
葉物野菜:リーフレタス、小松菜、ほうれん草、ツケナなど。種まきから収穫までの期間が短いため、比較的育てやすい。
ハーブ:バジル、パクチー、ルッコラなど。料理のアクセントに。
果実野菜:ミニトマト、ミニきゅうり、ピーマン、なす、いちごなど。
初心者には、プロがある一定の大きさまで育てた苗の購入がおすすめ。
4. 育て方の基本
4-1. 水やり
野菜の生長には水が不可欠。
土の表面がサラサラと乾いたり、プランターを持って軽いと感じたら、プランターの底から溢れるくらいたっぷりと水やりをします。
ただし、毎日水をあげてしまうと土中が過湿状態になり根腐れを起こしてしまうかも。
水をあげるときは、必ず土の表面を確認してからにします。
また、7月~8月にかけての真夏シーズンは水が乾きがち。
できれば朝と夕方の2回水やりチェックをするようにしましょう。
4-2. 肥料
肥料は、野菜の種類や生育段階に合わせて与えます。
粒状や液体タイプなど様々な種類の肥料が店頭に並んでいるので、育てている野菜や効能を確認して自分に合った肥料を選びましょう。
4-3. 日当たり
野菜は、光合成をするために日光が必要です。日当たりと風通しの良い場所にプランターを置きましょう。
もし育てている場所の日当たりがあまり良くないのであれば、午前中だけでも日当たりの良い場所へプランターを移動してあげた方が、野菜がすくすくと大きくなりますよ。
4-4. 病害虫対策
病気や虫を発生させないポイントは風通し。風通しが悪く高温多湿の環境だと病害虫が発生しやすくなります。
プランター同士の間隔をあけ、株内に風が通るようにしましょう。
もし虫が発生してしまったら、市販の薬剤を使うと効果的です。
家庭菜園でよく見る虫として「アブラムシ」や「テントウムシダマシ」があります。生態や対処方法はこちらの記事もご覧ください!
5. 収穫
育てはじめから収穫までの期間は野菜によってさまざま。
収穫適期を逃さぬよう、特に収穫シーズンが近づいたら毎日プランターのチェックを欠かさずに行いましょう。
自分で育てて収穫して、採れたて新鮮や野菜を味わえるのは家庭菜園ならでは。
自分で育てた野菜の味は格別ですよ。
6. プランター栽培の病害虫対策
予防:定期的にプランターを観察し、早期発見・早期対策を心がけましょう。
薬剤散布:害虫や病気の種類に合わせて、適切な薬剤を散布しましょう。
手入れ:枯葉や雑草を取り除き、風通しを良くしましょう。
輪作:同じ種類の植物を連作せず、違う種類の植物を植え替えることで、病害虫の発生を防ぎましょう。
抵抗性品種の選定:病害虫に強い品種を選びましょう。
7. プランター栽培のよくある質問Q&A
Q. どんなプランターを選べばいいですか?
A. 野菜の種類や栽培する場所、デザインの好みによって選びましょう。
プラスチック、陶器、木製など、様々な素材があります。
Q. どんな土を使えばいいですか?
A. 野菜の種類やプランターのサイズに合わせて、適切な培養土を選びましょう。
野菜用培養土、ハーブ用培養土など、様々な種類があります。
Q. どのくらいの頻度で水やりをすればいいですか?
A. 土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。
ただし、根腐れを防ぐため、水をやりすぎないように注意しましょう。
Q. 肥料はいつ与えればいいですか?
A. 野菜の種類や生育段階に合わせて、肥料を与えます。
肥料袋の説明をよく読んで、適切な量を与えましょう。
Q. 病害虫対策はどうすればいいですか?
A. プランターの間隔をあけ風通しを良くします。
また、定期的にプランターを観察し、害虫や病気を見つけたら、適切な薬剤で防除しましょう。
さいごに
プランター栽培は、家庭菜園初心者でも気軽に始められます。この記事を参考に、あなたも自宅で野菜作りに挑戦してみませんか?
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