6月も終盤にさしかかり、春から収穫しているいちごの実付きもだいぶ落ち着いてきていませんか?
ここ最近UETEへのお問い合わせで特に多いのが「いちごの苗を使った子株のつくり方」。
実は収穫が終わったいちごを使って、来年用の苗をおうちでつくれるって知ってますか?
本日は、この夏ぜひ試してほしい「いちごの子株のつくり方」を解説します!
1. 「親株」って?
まずは、いちごの子株をつくるのになくてはならない「親株」について簡単ご説明します。
いちごの収穫シーズンは6月で終了
秋(もしくは3月頃)から育てはじめたいちご。いちごの収穫シーズンは4~6月です。
現在育てているいちごの実付きもだいぶ落ち着いていませんか?
現在育てている株を「親株」という
まもなく収穫が終わる株を「親株」と言います。
子株を育てない場合は、基本的にはワンシーズンで廃棄がおすすめ。
親株は連続して栽培ができない
親株を翌年も育てると、実が小さかったり収穫量が少なかったりとすごく不安定に。
そのため、翌年用に継続して育てるのはおすすめできません。
2. ランナー(つる)を伸ばそう
いちごを育てていると伸びてくるツル、実は子株つくりにとても重要なものなのですが、皆さまはこれが何か知っていますか?
株から伸びるツルを「ランナー」と呼びます。
生育初期から収穫後も伸び続けるランナー。
地面を這うように伸びることから「ほふく茎」とも呼ばれます。
ランナーを伸ばして繁殖
ランナーの先には新芽が育ちます。
この新芽を土に這わせて根付くことで、いちごは新しい株を作ることができます。
ランナーは収穫が終わるまでは切りましょう
収穫までランナーを伸ばしておくと、本来果実に送らないといけない必要な栄養分が
ランナーに吸い取られてしまいます。
ランナーを見つけたらこまめに切ることが、おいしいいちごを収穫できる秘訣です。
3. いちごの子株を育てる4つのステップ
それでは、来年用のいちご株のつくり方を4つのステップでご紹介します。
ステップ1:親株のランナーを伸ばす
まもなく収穫が終わるいちご苗のランナーを伸ばしましょう。
いちごを育ててきた同じ環境で、日当たりと風通しを良くし水やりを欠かさなければランナーはどんどん伸びていきます。
ステップ2:新芽を土に根付かせ「子株」をつくる
伸びたランナーの先に新芽ができたら、土を入れた小さなポリ鉢やプラスチック鉢で受け止め根を活着させます。
雨風で新芽が動かないように、針金やクリップをU字にして固定させると良いでしょう。
ステップ3:「孫株」「ひ孫株」をつくる
ステップ3でつくった「子株」からさらにランナーが伸び、同じように孫株、ひ孫株をつくります。
ステップ4:「孫株」「ひ孫株」を10~11月に植え付ける
ステップ3でつくった「孫株」「ひ孫株」のランナーを切り大きくさせたら、秋にプランターへ植え替えます。
いちご1株を育てるには、直径25cm以上のプランターが良いでしょう。
5. いちごの子株を育てるポイント
葉が3枚以上ついた「孫株」「ひ孫株」を育てる
いちごは親株から伸びるランナーを伸ばせばどんどん新しい株をつくることができますが、
そのすべてを翌年用に使えるわけではありません。
親株の次にできる「子株」は、親の病気を受け継ぐ可能性が高いため使うことはできません。
「孫株」「ひ孫株」の葉っぱが3~4枚付いている元気な株を苗として育てましょう。
土に深く埋め過ぎない
いちごの株の付け根にある王冠のような部分を「クラウン」といいます。
クラウンには成長点があるため、深く埋めると土に隠れて新芽が伸びづらくなります。
そのため、クラウンに土が被らないように浅植えしてクリップや針金で固定しましょう。
5. いちごの子株をつくって翌年も収穫を楽しもう
難しそうと思われがちないちごの子株つくりですが、この記事を読んで「わたしでもできるかも?」って思っていただけましたか?
この夏はぜひいちごの子株つくりにチャレンジして、来年もいちご栽培を楽しみましょう!
6. はじめての家庭菜園はUETEのベランダ菜園キットがおすすめ
野菜が元気に育つ培養土がセットに入っているUETEのベランダ菜園キットは、初心者さんに特におすすめ。
UETEのベランダ菜園キットには、ベランダ菜園を始めるのに必要なアイテムが揃っているので、
届いた日にすぐ栽培をはじめることができます。
セットには安心の説明書が封入されているので、始める際も迷うことはありません。
育て方で迷うことがあれば、Instagramで気軽に相談も可能です。
野菜を育てる第一歩をUETEのベランダ菜園キットではじめてみませんか。
8. 関連する記事
▶UETEのベランダ菜園キット| 初心者でも簡単に始められるベランダ菜園
▶いちごの育て方|プランターなら初心者向け!室内栽培のコツも