しそ(紫蘇)の育て方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
しそをプランターで栽培するには種まきから収穫まで7つのステップを押さえましょう。
病気や害虫の対策や、栽培中につまずきがちなよくある質問もまとめました。
おいしいしそを収穫するための参考になりますように。
1. しそ(紫蘇)ってどんな野菜?
しそ(紫蘇)は、日本の食卓には欠かせない薬味の代表格。
家庭菜園では夏に育てられるシソ科の野菜です。
暑さに強くて生育旺盛。
多少日当たりが悪くても丈夫でよく育ち、食べきれないほどの葉が茂ります。
ベランダに1鉢あればいつでも好きなときに好きな量を摘みとれ、夏場の食卓にあると嬉しい薬味のひとつ。
また、赤しそはふりかけやジュース、梅干しや紅ショウガの色付けなど様々な料理の加工に重宝されています。
葉にはカロテンとカルシウムが多く、野菜の中ではトップクラスの含有量。
独特の香りには食欲増進や殺菌効果があり、夏バテ防止が期待できるでしょう。
9月に入って花穂がつきはじめたら穂ジソとして、未熟な種は実シソとして。
生長に合わせてお料理にフル活用できるのも、家庭菜園ならではです。
「大葉」という名でも親しまれていますが、実は大葉と呼ばれるのは青しそだけだとご存知でしたか?
2. しそをプランターで育てる時期や環境
しそは春から育てはじめる野菜です。
強い光と高い温度が大好きで暑い夏によく育ち、収穫は6月頃から10月頃まで長期間にわたって続きます。
ここでは、しそを育てはじめるにあたって把握しておきたいスケジュールや栽培環境についてまとめました。
しその栽培カレンダー
種まきは平均気温が20℃と暖かくなってきてからしましょう。
多少日当たりが悪くても育てられます
しそは半日陰でも育てられるので、ご自宅のベランダの日当たりの悪さに悩んでいた方にはおすすめの野菜。
ただし、病気を予防するために風通しの良さは必要です。
肥料切れと水不足に注意
しそは肥料が切れると色が薄くなったり香りが淡くなったりするので、必ず追肥を。
また、土が乾燥すると葉が固くなったり病害虫の発生につながるので、水やりもしっかりとおこないましょう。
家庭菜園なら、葉ジソ以外の食べ方も楽しめる
葉ジソの収獲が終わったら、摘みとった花穂は「穂ジソ」として刺身のツマや麺類の薬味、天ぷらに。
実を収獲する「実ジソ」は浅漬けや佃煮にも利用できるので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
3. しそのプランター栽培に必要なもの
- しその種
- プランター
- 培養土(10L)
- 肥料
- ジョウロ
- 剪定ハサミ
4. しそのプランター栽培の方法|7つのステップ
しそのプランター栽培の方法を7つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「赤しそ&青じそ(大葉) スターターセット」を使って、しその育て方をご紹介します。
しそのプランター栽培の方法|①土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、
軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
2袋分(計10L)のUETE SOIL PACKに対して500mlの水をたっぷりと含ませて、
プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。
しそのプランター栽培の方法|②種まき
土の用意が整ったら、しその種をまきましょう。
表面の土を平らにならした後、土に1cm程度の溝を指でつけ、約1~2cm間隔になるように1粒ずつ種まきをします。
これを「条(すじ)まき」と言います。
「青しそ」「赤しそ」どちらか1種類だけを種まきする場合、溝は中央に一本。
どちらも種まきする場合は2本溝をつくって種をまきます。
種まき後は種に土を薄くかぶせ水やりをしましょう。
勢いよく水をあげてしまうと、まいた種が流れ出てしまうのでやさしく水をあげてくださいね。
しその種の発芽適温はおよそ20℃。この適温が守られた状態だと、種は10日程で発芽します。
UETEのスターターセットをご利用の場合、このとき、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
しそのプランター栽培の方法|③水やり
しそを育てはじめたら、毎日、土の状態をチェックしましょう。
表土が乾いたら水やりのタイミング。
プランターの底から溢れるくらいにたっぷりとお水をあげてくださいね。
真夏の暑い時期は乾燥しがちになるので、できるだけ朝・夕の2回土の状態をチェックしましょう。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利ですよ。
しそのプランター栽培の方法|④間引き
家庭菜園では種まきを経て芽がでてきたら、重なりあった株を取り除きます。
この作業を「間引き」と言います。
間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。
1回目は、本葉が1~2枚出たころ。
株同士が3~4cm間隔になるように間引きをしましょう。
2回目は、本葉が3~4枚のときに5~6cm間隔になるように。
その後、葉が重なり合うようになったら間引きを繰り返し、最終1株だけ厳選して育てます。
間引きのポイント
間引きは手で引き抜くのが簡単ですが、根っこを傷めてしまったり細かな作業が難しいため、
ハサミで株元を切るのがおすすめです。
「小さい」「茎が細く元気がない」「葉の形がいびつ」など、元気な株と比べて生育が悪かったり遅い株を選びましょう。
また、間引きが遅れると株がヒョロヒョロになって倒れてしまいます。
もったいないと思ってしまうかもしれませんが、迷わずしっかり間引くことがおいしく元気なしそを育てるポイントです。
間引き菜も召し上がれ
間引いた葉は「芽シソ」と呼ばれ、刺身に添えたり天ぷらにするなどしておいしく食べることができます。
しそのプランター栽培の方法|⑤肥料(追肥)
しその草丈が20cmほどになったら1回目の追肥をしましょう。
その後も、2週間に1回のペースで追肥を繰り返してください。
肥料の量の目安は、追肥1回につきUETEがお届けする肥料袋1袋です。
追肥後に見える白カビのようなものは「酵母菌」です。
追肥後、土の表面に白カビのようなものが発生する場合があります。
これは肥料に含まれる「酵母菌」というものです。
スターターセットに付属の肥料が有機肥料のため、暖かくなるとこの酵母菌がつきやすくなりますが、
害は全くありません。
見た目が気になる場合は、5cm程度土を掘り起こして土中に肥料を入れてください。
しそのプランター栽培の方法|⑥摘心(摘芯)
先端部分にある生長点をハサミで切り、脇芽を伸ばす作業を「摘心(摘芯)」といいます。
摘心をすることで脇芽が次々と伸び、たくさん収穫をすることができます。
しその場合、背丈が30cmほどになったら株の先端部分をハサミでカットします。
小さな脇芽が出ている場合は、脇芽の上をカットしましょう。
しそのプランター栽培の方法|⑦収穫
背丈が30cmを超え葉が10枚以上になったら、収穫の合図。
大きく育った葉から順番にハサミか手で収穫します。
その際、茎とつながっている葉柄(ようへい)と呼ばれる柄の付け根から切り取ることで、
収穫したシソが傷みにくくなりますよ。
赤しその場合、ジュースや梅干しや紅ショウガの色付けに使われることが多いため、
一枚単位ではなく一定数まとめて収穫することがほとんど。
枝ごと切って収穫し、その後追肥を施しておくと新たな枝が生えて引き続き収穫を楽しめます。
穂シソや実シソも収穫しよう
日照時間が徐々に短くなる9月上旬頃に葉シソの収穫は終了へ。
枝の先端やわき芽に花穂が伸びはじめ、花穂は「穂シソ」として刺身のつまや天ぷらとして食べることができます。
さらに花穂が生長すると、「実シソ」の収穫期を迎えます。
実シソは佃煮やしょうゆ漬けにするとおいしいですよ。
動画でチェック!
種まき~収穫までを動画でまとめました。UETE公式Instagram(@uete.jp)からぜひご覧ください!
5. しそのプランター栽培で注意すべき病気や害虫
しそのプランター栽培で注意すべき病気や害虫について解説します。
病気
しその病気にはさび病や斑点病、青枯病が挙げられます。
春や秋の暖かい季節や梅雨時の多湿の際に発生しやすく、風通しをよくしたり、水はけのよい土を使って対策を。
害虫
しその害虫はヨトウムシやアブラムシ、ハダニが代表的です。
こまめに葉の表裏をチェックしたり、忌避剤を利用して予防に努めましょう。
6. しそのプランター栽培に関するよくある質問
しその育て方に関するよくある質問をまとめました。
Q. しそに花が咲きました。摘んだほうがよいですか?
A. 摘めば穂じそとして食べられ、摘まないで置いておくと実じそが収穫できます。
穂じそとは、しそが生長して花を咲かせて実がついた状態のもの。
見た目の華やかさや風味のよさから、刺身の添え物として収穫の季節に登場することがあるでしょう。
軸から花や実だけを落として、しょうゆ漬けや福神漬けにしたり、
軸が柔らかい場合は軸ごと天ぷらにしたりなど
さまざまな調理の方法でおいしく食べられますよ。
ただし、長く葉の収穫を楽しみたい場合は、花芽が出たらすぐに摘み取りましょう。
Q. 青しそと赤しその種を来年用に自分で採取していいですか?
A. 交雑して雑種ができる恐れがあるため種の採取はできません。
通常しそは、実が付いた枝を乾燥させて翌年用の種を採取します。
しかし、青しそと赤しそを同じプランターで育てると交雑して雑種の種ができてしまいます。
そのため、青しそと赤しそを同じプランターで育てる場合は、種は取らずに1年だけの栽培にとどめましょう。
しそを上手に育てておいしく収穫しよう!
家庭菜園でしそを育てるおもしろさは、
種から育てたしそを新鮮なうちに自分で収穫して採れたてのおいしさを体感するところにあるでしょう。
種をまいて育てて、成長を見守ることで、
普段口にしている野菜がどんな風に育っていくのかを知ることができるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。
初めてしそを育てるならUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、ベランダなど育てる場所さえあれば
誰でも簡単にしその家庭菜園を始められる「赤しそ&青じそ(大葉) スターターセット」を販売中。
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しその育て方についてわからないことが出てきましたら
当サイトのCONTACTやInstagram(@uete.jp)からお気軽にご質問ください。
UETEといっしょに、おいしいしそが収穫できますように。