この秋、プランターでいちご栽培をはじめてみた方、結構多いのではないでしょうか?元気に育っているいちご、これからやってくる冬の寒さに本当に耐えることができるのか、無事に冬を越して春に収穫できるのか不安ですよね。
この記事では、家庭菜園初心者さんでも簡単にできる、プランターでいちごを冬越しさせるためのコツを、分かりやすく解説していきます。
1. なぜいちごは冬越しが必要なのか?
いちごは多年草ですが、日本の気候では冬に地上部が枯れて休眠期に入ります。この休眠期を無事に過ごすことで、植物体内に養分を蓄え、春からの生長に必要なエネルギーを蓄えます。
翌年の花芽をつくるため
冬の休眠期に、翌年の花芽が形成されます。花芽がつくられると、やがてつぼみになり花が咲きます。
この花芽が十分に育つことで、春にたくさんの花を咲かせ、美味しい実をたくさんつけることができるのです。
根を成長させるため
冬の間は地上部が休眠していますが、地下の根は成長を続けています。この根がしっかり張ることで、春からの生育が安定します。
病害虫の予防
冬の間に適切な管理を行うことで、病気や害虫の発生を防ぐことができます。
2. 冬越し・休眠期のいちごの特徴・栽培ポイント
屋外での家庭菜園の場合、いちごは寒い冬を乗り切るために10月中旬~下旬ごろ「休眠」に入ります。休眠が最も深くなるのは11月中旬~下旬ごろ。
そして、ある一定期間の低温に遭遇することで休眠が破れます。おおよその覚醒の時期は年が明けた1月中旬以降から天候の具合により、覚醒する時期は多少前後します。
特徴・栽培ポイント① 葉が枯れる
いちごは休眠状態に入ると、葉が赤くなって枯れていきます。
しかし、心配はありません。休眠はいちごにとって厳しい条件である冬場を乗り切るための自衛手段といえます。
地上部はできるだけ小さく、また地に這った姿で寒さをしのぎながら、地下部の根には養分を蓄えて春に備えています。したがって低温期を乗り切るために極端に乾燥が続く場合には水やりも大切です。
特徴・栽培ポイント② 花は摘み取る
通常、冬に花は咲きませんが、秋の気象条件により花が咲いてしまうことがあります。プランター栽培で冬に咲いた花にはよい実がつかないので、株の消耗を防ぐために花は摘みとります。
平均温度が10℃以上になる日が続く4月以降に咲いた花に、人工授粉をして実をならせましょう。
3. いちごの冬越しを成功させるためのコツ
1. 寒さ対策
マルチング
藁、新聞紙、マルチングシートなどを敷いて、根の凍結を防ぎ、土壌の温度を一定に保ちます。
風よけ
風にあたり続けると乾燥したり、冷やしてしまいます。風よけネットなどを設置して風を遮断しましょう。
霜よけ
霜が降りそうな日は、不織布などで覆って霜から守ります。一時的に屋内に避難させるのも効果的。
2. 水やり
冬は生育がゆっくりですが、土が完全に乾いてしまうと根が枯れてしまうことがあります。土の乾燥を防ぐために、できるだけ毎朝土の表面を触って乾燥していないかチェックをしましょう。
また、水のやりすぎは根腐れの原因となります。土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげるようにしましょう。雨が多い日は、水やりの必要はありません。
3. 肥料
冬の間は生育がゆっくりになるため、肥料を与えすぎると根を傷める原因になります。
4. 病害虫対策
病害虫の発生源となるため、枯れた葉はこまめに取り除きましょう。また、必要に応じて、殺菌剤や殺虫剤を散布しましょう。
5. その他のポイント
冬は日照時間が短くなるため、日当たりの良い場所で管理しましょう。また、冬は根を傷めるため、植え替えや株分けは基本的に避けましょう。
4. まとめ
いちごの冬越しは、翌年の収穫量に大きく影響します。寒さ対策、水やり、肥料、病害虫対策など、適切な管理を行うことで、元気に冬を越すことができます。
この記事を読んで、いちご栽培の冬越しにぜひチャレンジしてみてくださいね。
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