カブ(蕪)の育て方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
カブをプランターで栽培するには種まきから収穫まで6つのステップを押さえましょう。
病気や害虫の対策や、栽培中につまずきがちなよくある質問もまとめました。
おいしいカブを収穫するための参考になりますように。

1. カブとは(カブってどんな野菜?)
みずみずしさと甘みが特徴の伝統野菜
カブ(蕪)はアブラナ科アブラナ属の野菜で、古くから日本人に親しまれてきた根菜です。
春の七草「すずな」としても知られ、そのみずみずしさと独特の甘みが特徴。
ビタミンCやカリウム、食物繊維が豊富で、特に葉の部分にはβカロテンが豊富に含まれています。
さまざまな調理法で楽しめる
カブは、そのシンプルながらも奥深い味わいが魅力です。
煮物、炒め物、味噌汁など様々な料理に利用でき、千枚漬などの漬物として味わうのも有名。
生食の場合は、薄切りにしてサラダにしたり、大根と同じようにおろし金で擦ってしょうゆやポン酢で楽しめます。
小カブならプランターでも楽しめる
栽培期間によって小カブ~大カブまで楽しめます。
プランターで育てることができるのは、直径5~8cmの小カブ。
種まきから1ヵ月半ほどで収穫でき、家庭菜園初心者さんでも手軽に栽培ができます。
UETEがお届けする品種は「スワン」。肉質はやわらかく甘みがあり、漬物やサラダでも楽しめる人気の品種です。

2. カブをプランターで育てる時期や環境
カブは秋から育てはじめる野菜です。
ここでは、カブを育てはじめるにあたって把握しておきたいスケジュールや栽培環境についてまとめました。
カブの栽培カレンダー

最近は10月でも夏のような暑さが続くことがあります。スワン蕪は涼しい気候を好むため、種まきや育苗の時期には「ちょっとした避暑対策」がカギになります。
芽が出るまでは涼しい場所でのんびりと
カブは、夏の暑い時期に種まきをしますが気温が高すぎると発芽しにくくなります。
種まきをしたら、双葉が出るまでは風通しのある涼しい日陰か室内で管理をしましょう。
発芽するまでは日の光は必要ありませんのでご安心を。
夏の暑い日差しはちょっと苦手
発芽しても秋までは暑さに要注意。
カブは冷涼な気候を好み、耐暑性には弱い特徴が。昨今異常気象が続いており、猛暑に負けてしまう可能性があります。
秋までは、直射日光がガンガンにあたる場所は避けて、なるべく涼しい場所(真っ暗はダメ)、少し日陰気味の場所でゆっくり成長を見守りましょう。
ベランダでは「陽よけ」で日差しをやさしく
苗が育ってきたら、日当たりのよいベランダで育てますが、真夏のような日差しが戻ってくる日には注意が必要です。30℃を超えるような日は、すだれや布で軽く日陰をつくってあげると、葉焼けやストレスを防げます。
3. カブのプランター栽培に必要なもの
- カブの種
- プランター
- 培養土(10L)
- 肥料
- ジョウロ
- (剪定ハサミ)
4. カブのプランター栽培の方法|6つのステップ
カブのプランター栽培の方法を6つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「カブ(蕪) スターターセット」を使って、カブの育て方をご紹介します。
カブのプランター栽培の方法|①土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、
軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
2袋分(計10L)のUETE SOIL PACKに対して500mlの水をたっぷりと含ませて、
プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。
カブのプランター栽培の方法|②種まき

土の用意が整ったら、カブの種をまきましょう。
表面の土を平らにならしたら、土に深さ1cm程度の溝を2本つくります。溝と溝の間は15cmほどあけましょう。
そこに2cm間隔で種を1粒ずつまきます。
この種のまき方を「条(すじ)まき」と言います。

種まき後は種に土を薄くかぶせ水やりをしましょう。
勢いよく水をあげてしまうと、まいた種が流れ出てしまうのでやさしく水をあげてくださいね。
UETEのスターターセットをご利用の場合、このとき、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
カブのプランター栽培の方法|③水やり
種が発芽するまでは、表面の土が乾燥しないようにこまめに水やりをします。
発芽後は、表面の土が乾いてからたっぷりと水やりをしましょう。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利ですよ。
水やりは「やさしく、こまめに」
カブは乾燥が苦手ですが、水のあげすぎも根腐れの原因になることがあります。土の表面が乾いたら、朝か夕方の涼しい時間帯に、たっぷりと水をあげましょう。
毎日土の様子を見てあげると、自然と「水やりのタイミング」がつかめるようになりますよ。
カブのプランター栽培の方法|④間引き
家庭菜園では種まきを経て芽がでてきたら、重なりあった株を取り除きます。
この作業を「間引き」と言います。
間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。

カブは、種まき後4日~5日で発芽し、その後3回間引きを行います。
1回目は発芽し、ハート形の子葉がではじめたとき。
きれいなハート型のものを残し、丸かったりひょろひょろしているものを抜き取ります。
2回目は本葉1~2枚のころ、株の間隔が4~5cmになるように間引きをします。
3回目は本葉3~4枚のころ、株の間隔が10~12cmになるように間引きをします。

最終1つの溝につき2本ずつ残し育てていきます。
間引きのポイント
間引きは手で引き抜くのが簡単ですが、根っこを傷めてしまったり細かな作業が難しいため、
ハサミで株元を切るのがおすすめです。
「小さい」「茎が細く元気がない」「葉の形がいびつ」など、
元気な株と比べて生育が悪かったり遅い株を選びましょう。
間引き菜も召し上がれ
間引きした葉はやわらかく、汁物やお浸しとしておいしく食べることができます。
カブのプランター栽培の方法|⑤肥料(追肥)
2回目の間引き、3回目の間引きのタイミングで追肥をしましょう。
様子を見て生育が悪そうならあと1袋を追加で施します。

肥料の量の目安は、追肥1回につきUETEがお届けする肥料袋1袋。株元にパラパラとまいて完了です。
追肥後に見える白カビのようなものは「酵母菌」です。

追肥後、土の表面に白カビのようなものが発生する場合があります。
これは肥料に含まれる「酵母菌」というものです。
スターターセットに付属の肥料が有機肥料のため、暖かくなるとこの酵母菌がつきやすくなりますが、
害は全くありません。
見た目が気になる場合は、5cm程度土を掘り起こして土中に肥料を入れてください。
カブのプランター栽培の方法|⑥収穫

種まきからおよそ50日、土から見える白い根の直径が5cmほどになったら収穫の目安です。
葉の根本を持ち引き抜きましょう。

収穫が遅れると実が裂けてしまいます。5cmを超えたものはなるべく早めに収穫しましょう。
カブのプランター栽培の方法|⑥収穫(中カブ採りにチャレンジ)

UETEがお届けするカブ「スワン」は栽培期間を長くすることで、小カブから大カブまで栽培することができます。UETEのプランターで中カブまで育てたい場合、小カブを1株残しましょう。およそ1ヵ月~1ヵ月半後、土から見える白い根の直径が8~10cm程になったら中カブ収穫の目安です。小カブにはないずっしりとした重みを感じることができるでしょう。
カブのプランター栽培の方法|動画でチェック!
ここまでの工程を動画でまとめました。UETE公式Instagramからぜひご覧ください。
5. カブのプランター栽培で注意すべき病気や害虫
カブのプランター栽培で注意すべき病気や害虫について解説します。
白さび病

葉の裏側に白い粉状のカビが生え、それが広がるにつれて葉が黄色く変色し、ひどい場合は枯れてしまいます。
風通しの良い場所で栽培し、病気が発生している葉を見つけたら早めに取り除きましょう。
アブラムシ類
葉や茎に集団で群がり汁を吸います。
吸われた葉は縮んだり変色してしまい、ウイルス病を媒介されることも。
アブラムシを見つけたら、取り除いたり水で洗い流しましょう。
また、牛乳を薄めてスプレーにして散布したり、市販の殺虫スプレーも効果的です。
コナガ
コナガは黄白色~緑色のイモムシで、葉を食べて穴をあけたり食い荒らしたりします。
防虫ネットを被せて侵入を防いで予防したり、葉の裏側など水やりの際にチェックして見つけ次第割りばしなどで取り除きましょう。
6. カブのプランター栽培に関するよくある質問
カブの育て方に関するよくある質問をまとめました。
Q. 収穫したカブが割れてしまいました。原因はなんでしょうか?
A. 実が割れる主な原因は、乾燥が続いたあとに急にたくさん水を吸ってしまうこと。土がカラカラの状態で、急な雨や大量の水やりがあると、実が一気にふくらみ、皮が耐えきれずに割れてしまいます。こまめな水やりや排水チェックをして、土が乾きすぎないよう日々の管理で対策をしておきましょう。
カブを上手に育てておいしく収穫しよう!
家庭菜園でしそを育てるおもしろさは、
種から育てたカブを自分で収穫して採れたてのおいしさを体感するところにあるでしょう。
種をまいて芽がでて、成長を見守ることで、
普段口にしている野菜がどんな風に育っていくのかを知ることができるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。
初めてカブを育てるならUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、ベランダなど育てる場所さえあれば
誰でも簡単にしその家庭菜園を始められる「カブ スターターセット」を販売中。
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カブの育て方についてわからないことが出てきましたら
当サイトのCONTACTやInstagram(@uete.jp)からお気軽にご質問ください。
UETEといっしょに、おいしいカブが収穫できますように。