オクラの育て方を初心者さんにもわかりやすく解説します。
オクラをプランターで栽培するには苗の植えつけから収穫まで6つのステップを押さえましょう。
病気や害虫の対策や、栽培中に失敗しがちなよくある質問もまとめました。
おいしいオクラを収穫するための参考になりますように。
1. オクラってどんな野菜?
オクラは暑さや乾燥に強く、夏野菜の中でもかなり栽培しやすい野菜のひとつです。
栄養価が高く、サラダやてんぷら、煮物など幅広く利用できるので家庭菜園におすすめの野菜です。
黄色く大きなハイビスカスのような花が咲き終わると伸びてくる若い実(種の入った莢(さや))が、
いつも私たちが食べているオクラの実の部分。
オクラ独特のネバネバはペクチンによるもの。
整腸作用、夏バテ予防、動脈硬化、疲労回復によいとされています。
やわらかいうちに収穫して、採れたてのおいしさを召し上がってくださいね。
オクラにはさまざまな品種がある
数あるオクラの品種のなかから、今回は家庭菜園におすすめの3つの品種をご紹介します。
アーリーファイブ
「アーリーファイブ」は極早生種。
莢色が濃く、揃いがよい5角オクラです。
莢の曲がりやイボ果の発生が少ない育てやすい品種です。
グリーンソード
「グリーンソード」は肉質のやわらかい品種です。
色は「アーリーファイブ」より濃緑で、色ツヤに優れます。
耐暑性に優れ、イボ果やアントシアン色素の発生が少ないので家庭菜園向き。
ヘルシエ
淡い色合いが特徴的な「ヘルシエ」は、オクラ特有の粘りがとくに強く
かめばかむほどもちもちとした粘りが増す品種です。
形状は肉厚の丸莢で、肉質はやわらか。
2. オクラをプランターで育てる時期や環境
オクラは春から育てはじめて、夏に収穫を楽しむ夏野菜です。
育てはじめるにあたって把握しておきたいスケジュールや栽培環境についてまとめました。
オクラの栽培カレンダー
ベランダなど日当たりと風通しのよい場所で育てます
オクラを元気よく育てるコツはおひさまによく当てること。
植物は光合成により葉を大きく育たせるので、日光と水と酸素のバランスを上手にとることが大切です。
南向きのベランダがベスト!
朝日が当たり、西日の当たらない南向きのベランダで育てられるのがベストです。
ベランダが無かったり、ベランダの日当たりが悪いご家庭は庭先や玄関先での栽培をご検討ください。
低温に注意
オクラは暑さや乾燥に強い野菜です。一方で、低温は苦手。
4月中はまだ寒い日もあり、土の温度が低いことが多く失敗しやすいので、5月の連休後の種まきをおすすめします。
黄色い花が美しい
家庭菜園ならではのオクラの特徴として、収穫前に見ることのできる花の美しさがあります。
ハイビスカスのような淡い黄色の花を咲かせ、その美しさは野菜の花のなかでも指折りと言われるほど。
3. オクラのプランター栽培に必要なもの
・オクラの種
・プランター(20L以上のもの)
・培養土(10L)
・肥料
・ジョウロ
4. オクラのプランター栽培の方法|6つのステップ
オクラのプランター栽培の方法を6つのステップにまとめました。
家庭菜園ブランド「UETE」の定番商品「オクラ スターターセット」を使って、
オクラの育て方をご紹介します。
オクラのプランター栽培の方法|①土づくり
まずは、UETEの培養土「UETE SOIL PACK」を使って土づくりに取りかかりましょう。
家庭菜園で重要なポイントのひとつに、育てる野菜と土との相性があります。
UETEのオリジナルアイテムのUETE SOIL PACKは、
軽量で野菜が健全に根を張り成長するように、野菜が喜ぶ良質な栄養源をオリジナルブレンドした培養土。
お届け時はさらさらと乾燥した状態になっていますが、使用前に水を含ませることで効果を発揮します。
使い方はカンタン。
2袋分(計10L)のUETE SOIL PACKに対して500mlの水をたっぷりと含ませて、
プランターの中で大胆にかき混ぜたらUETE流の土づくりの完成です。
オクラのプランター栽培の方法|②種まき
土の用意が整ったら、オクラの種をまきます。
表面の土を平らにならした後、土に1cm程度のくぼみを5個つくり、
それぞれの穴にタネを2粒ずつ(計10粒)まきます。
タネまき後は薄く土を被せて、再び水をやさしくたっぷりとあげてください。
発芽を成功させるための4つのポイント
オクラの種は発芽にコツが必要です。対策としては、以下の4つが挙げられます。
①発芽適温は25~30度とかなり高い。そのため種まきは5月に入ってから。
②種まきの前に種に十分水を吸わせておく。
③種まき後は土が乾いていないか毎朝チェックし、たっぷりと水やり。
④濡れた新聞紙などでプランターを覆っておくと発芽しやすい。
発芽するまでは低温に弱く、硬実種子といって種皮がかたいために発芽しづらく注意が必要です。
種まきの際に、肥料をあげる必要はありません。
UETE SOIL PACKに含まれている肥料成分が、効き目を発揮するからです。
オクラのプランター栽培の方法|③水やり
オクラを育てはじめたら、毎日、土の状態をチェックしましょう。
表土が乾いたら水やりをします。
プランターの底から溢れるくらいにたっぷりとお水をあげてくださいね。
真夏の暑い時期に育てるので、水やりは朝・夕の2回。
水やりのタイミングがわからなければ、水やりチェッカー「SUSTEE(サスティー)」が便利ですよ。
オクラのプランター栽培の方法|④間引き
家庭菜園では種まきを経て芽がでてきたら、重なりあった株を取り除きます。
この作業を「間引き」と言います。
間引きをすると株同士の日当たりや風通しがよくなり、その後の良好な生育につながります。
間引きは本葉2枚になったら
オクラの間引きの場合、本葉2枚になったら10株のうち生育のよい5株を残して間引きをし、
残りは株元からハサミで切り取ります。
オクラは重心が高く倒れやすいので、株もとに土よせをしておきます。
オクラのプランター栽培の方法|⑤肥料(追肥)
植物を植えつけた後に施す肥料のことを「追肥(ついひ)」と呼びます。
オクラは種まきから花が咲くまでは比較的ゆっくりと進みますが、
花が咲いてからは急激に生育が早まります。
オクラがすくすくと育つように、花が咲いたら、週1回の頻度で追肥をしましょう。
肥料の量の目安は、UETEがお届けする肥料袋を追肥1回につき1袋(15g)です。
追肥後に見える白カビのようなものは「酵母菌」です。
追肥後、土の表面に白カビのようなものが発生する場合があります。
これは肥料に含まれる「酵母菌」というものです。
スターターセットに付属の肥料が有機肥料のため、暖かくなるとこの酵母菌がつきやすくなりますが、
害は全くありません。
見た目が気になる場合は、5cm程度土を掘り起こして土中に肥料を入れてください。
オクラのプランター栽培の方法|⑥収穫
オクラの花が咲きはじめたら、収穫がはじまる合図です。
開花後に伸びてくる莢を、開花後3~4日のやわらかなうちに収穫します。
実の成長はとても早く、数日であっという間に巨大化し、
堅くなって味が落ちてしまうので早めの収穫を心がけましょう。
採れたてのオクラは茹でずに生で食べてもおいしいですよ。
5. オクラのプランター栽培で注意すべき病気や害虫
オクラのプランター栽培で注意すべき病気や害虫について解説します。
病気
オクラの病気で注意したいのは、うどんこ病やすす病、立枯病など。
一度発生してしまうと治療には大きな労力がかかるので、生育環境を整えて病気にならないようにご注意を。
害虫
オクラの害虫にはアブラムシやハモグリバエ、ヨトウムシなどが挙げられます。
葉の表裏を定期的にチェックしたり、防虫ネットを張ったり忌避剤を使って事前の予防に努めましょう。
6. オクラのプランター栽培に関するよくある質問
オクラの育て方に関するよくある質問をまとめました。
Q. オクラの種が発芽しません。発芽のコツを教えてください。
A. 発芽を促す追加のステップと、3つの対策をお伝えします。
まず、種まきから発芽までの基本的な流れは発芽を成功させるための3つのポイントをご確認を。
さらに種の吸水をよくして発芽を促す方法として、次のステップも追加してみてください。
発芽を促す追加のステップ
種子を半日くらい水に浸けて強制的に吸水させた後、湿った布に包み、
さらにポリ袋に入れ、これを30℃くらいの場所に2~3日置きます。
毎日、袋の中をあけてみて、一部の種子に1~2㎜の白い根が見えたら取り出します。これで準備はOKです。
Q.オクラの実がかたくて食べられません。どうしてでしょうか?
A. 収穫適期を過ぎたことが原因だと思われます。
オクラの果実は肥大が非常に早く、やわらかく食べられる収穫の適期は3~4日ほどです。
品種によって多少の違いはありますが、収穫適期の莢の長さは大体8~10㎝ほど。
この時期はわずか1日の収穫遅れで莢の長さは12~13㎝にもなり、
果皮も急にかたくなってスジを感じるようにもなります。
すぐにかたくなるので早めに収穫しよう
スーパーに並ぶ農家さんが育てたオクラの場合、1日に朝夕2回の収穫を行ってサイズを揃えているそうです。
家庭菜園でも意識して早めの収穫を心掛けましょう。
かたくなり始める大きさを、自分なりに研究するのも楽しいですね。
Q.オクラの実にイボができたり、変形します。原因はなんでしょう?
A. 収穫適期を過ぎたことが原因だと思われます。
イボ果や曲がり果などの変形は、乾燥と過湿といった栽培環境の悪化によるストレスが原因で起こる生理障害です。
整理障害は病気ではないので、食べても問題はありません。
茎や葉の茂りすぎによって風通しが悪くなっていたり、低温や日照不足によるものと考えられます。
健康的な栽培環境に改善しよう
改善策としては、乾燥と過湿を防ぐために排水性の高い栽培環境へと整えたり、
肥料のやりすぎによる茎や葉の茂りすぎ、日光の当たり方や気温の低下を防ぐように配慮します。
イボ果が発生しづらい「グリーンソード」という品種を選んで栽培するのもおすすめです。
オクラを上手に育てておいしく収穫しよう!
家庭菜園でオクラを育てるおもしろさは、
種から育てたオクラを新鮮なうちに自分で収穫して採れたてのおいしさを体感するところにあるでしょう。
種から育てて、成長を見守ることで、
普段口にしている野菜がどんな風に育っていくのかを知ることができるのは、家庭菜園ならではの醍醐味です。
初めてオクラを育てるならUETEがおすすめ
家庭菜園ブランド「UETE」では、ベランダなど育てる場所さえあれば
誰でも簡単にオクラの家庭菜園を始められる「オクラ スターターセット」を販売中。
UETEがお届けするオクラの種は 「グリーンソード」という品種。
色ツヤのよい濃い緑色の莢は、肉質がやわらかく採れたてのおいしさは格別です。
家庭菜園のある心地よい暮らしをUETEではじめてみませんか?
育て方に迷ったらお気軽にご質問ください
オクラの育て方について、わからないことが出てきましたら
当サイトのCONTACTやInstagram(@uete.jp)からお気軽にご質問くださいね。
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